書評

【書評・ブックレビュー】猫エッセイ漫画「シャム猫あずきさんは世界の中心」の素晴らしさを紹介!

こんにちは、猫のスペッキオだ。

今回は、猫エッセイ漫画の代表作「シャム猫あずきさんは世界の中心」について詳しく紹介していこうと思う。

・猫を題材にした漫画でオススメないかな?

・自分と暮らしている猫をもっと好きになりたい。

・なんだか疲れてしまって、癒しが欲しい。

上記のような人間に、ピッタリの作品だと言えるぞ。

スペの今回の話を聞くことで、この本が持つ素晴らしさをより良く知ることが出来るだろう。

「今まで以上に、もっと猫が好きになった!」

「なんだか良い意味で方の力が抜ける!」

「上手く説明出来ないけど、愛情ってこういうこと!」

きっとこのように感じて貰えるだろう。

本書の持つ凄まじいポテンシャルに震え上がり、思わず書店へ走り込みたくなるはずだ。

冒頭

スペッキオ

おい、しんたろ。

お前、そんな熱心になんのテレビを観ているんだ?

しんたろ

あ、スペさん。

僕の推しのアイドルが番組に出てるんですよ。

スペッキオ

推し?

しんたろ

ファンっていうか憧れっていうか・・・、まあとにかく尊敬する好きな人って感じですかね。

人間には誰しもそういう人がいるもんですよ、アイドルだったりアーティストだったり俳優さんだったりスポーツ選手だったり。

猫であるスペさんには、ちょっと分かんないですよね。

スペッキオ

馬鹿にするな。

スペにだって尊敬する憧れの存在はちゃんといるぞ。

しんたろ

へええ、意外です。

どんな相手なんですか?

スペッキオ

それはな、「あずきさん」だ。

しんたろ

小豆・・・?

猫ってアンコ食べられるんでしたっけ?

スペッキオ

お前は何も知らねーな。

「あずきさん」とは、高名な猫の名前だ。

シャム猫の第一人者であり、現代を生きる一角の将だぞ。

しんたろ

おお、・・・なんか凄いってことだけは伝わってきました。

スペッキオ

良い機会だ。

あずきさんを主人公とした猫エッセイ漫画「シャム猫あずきさんは世界の中心」という本の持つ素晴らしさを詳しく話してやろう。

しんたろ

ありがとうございます!

「シャム猫あずきさんは世界の中心」とは?

さて、内容に触れる前に、簡単に本の概要を説明する。

「シャム猫あずきさんは世界の中心」とは2019年12月13日に株式会社KADOKAWAから出版された猫エッセイ漫画だ。

2022年6月現在で、第3巻まで発売されている。

著者である飼い主の「のべ子さん」と、元野良猫シャムミックスの女の子である「あずきさん」との日常をハートフルに描かれた日常系漫画となっている。

猫飼いなら誰しもが経験したような共感性の高いあるあるの出来事やほっこりとする優しいエピソード、またはクスッと笑える失敗談など多岐に渡る内容だ。

そんな様々なエピソードを、飼い主本人である著者ののべ子さんがポップでキャッチーなイラストで愛らしく描かれている。

優しく暖かいというイメージにぴったりな書籍だとスペは強く感じたぞ。

「シャム猫あずきさんは世界の中心」の5つの魅力

著者のあずきさんへの愛情が自然と滲み出ている

兎にも角にも本書を語る上で特筆したいことは、著者である飼い主の猫に対する愛情が漫画から飛び出している、だな。

著者であるのべ子さんのあずきさんへの親愛が、絵と文字から滲み出ているんだ。

大袈裟に思われるかもしれない。

そして抽象的な表現で申し訳が無い、しかしこう表現するしか無い。

漫画を読む際、話の内容や展開などとは別に、作者の意図や人柄が強烈に読み取れることがある。

スペは漫画家では無いのでどういう理屈かは分からない。

しかし、作者の意思を感じることで気持ち良く楽しく読めたり、逆に萎えてしまう現象が多々存在するようにスペは思う。

本書「シャム猫あずきさんは世界の中心」では、以下のことがシンプルかつストレートに伝わってくるんだ。

可愛いあずきさんを、もっとよく知って貰いたい!

この気持ちが、スペにはとても強く伝わってくる。

この純粋な愛情が本書の根底に存在し、素晴らしい魅力となっているんだ。

愛らしいデザイン

2つ目の魅力は、ポップでキャッチーな優しいデザイン、だな。

この本の世界観は、本当に優しく暖かみに溢れている。

柔らかい味わい深いイラストが、その暖かい世界観の演出に1役も2役も買っているとスペは思う。

喜怒哀楽に富んだあずきさんは勿論のこと、登場する人物が本の紙の中で生き生きと動いている。

一言しか喋らないキャラクター(例:2巻93Pのコンビニ店員etc)ですら、愛らしい。

共感性の高い猫あるある

3つ目の魅力は、猫飼いなら誰でも「あったわ〜」と頷きたくなる猫あるある、だな。

猫エッセイを構成する大きな項目だが、本書の猫あるあるはどれもクスッと微笑ましくなるものばかりだ。

中でもコミックス第3巻95P掲載の「冷凍唐揚げを食べる飼い主」のエピソードが印象深い。

あずきさんに見つからないように唐揚げを食べるがすぐ見つかってしまうという微笑ましいエピソードだ。

数多くのエピソードの中、一つを抜粋することは難しいが、このあるあるがスペは好きだな。

あずきさんのユニークな鳴き声

あずきさんはお喋りな猫で、様々な鳴き声を持つ。

中でもユニークな鳴き声を紹介したい。

ユニークなんだけれども、どこか納得できる、そんな程よい耳触りの良い鳴き声だ。

「ゲルゲルゲルググ〜」

あずきさんが撫でられている時など、ご機嫌な喉の音。

「プイプイ、スヤスヤプー」

あずきさんが気持ち良く眠っている時の声。

プーププイ、プヤプヤプーイなど変化形も多い。

「ニャーイ!」

あずきさんがテンションの上がった時や飼い主ののべ子さんを呼ぶ時の声。

ミャーイ、ナーイなどもある。

「ナンヤ!」

よく耳にする、とても印象的な関西在住のあずきさんの鳴き声。

使われる場面は正直よく分からない、しかし妙に耳に残る。

登場キャラクター飼い主のべ子さんの魅力

本書を語る上でこの飼い主であるこのキャラクターについての言及は避けられない。

主人公は猫のあずきさんだが、その飼い主であるのべ子さんも主役級に作中に登場するし、喋れないあずきさんの代わりに状況説明する場面も多い。

あずきさんの快適な寝床や暖かい場所を吟味するエピソードがいくつかある。

どのエピソードもあずきさんは最終的にのべ子さんの枕や膝の上を選んでしまうという可愛い流れになるのだが、その際ののべ子さんの反応が微笑ましくも暖かい人柄が現れている。

「やっぱりね〜(嬉)」

「そしてこの顔である」←笑顔

「METTYA URESII」

是非これらのエピソードを読んで欲しい、スペの気持ちは伝わるはずだ。

「マニュアル通りすぎる教育もよくないよね」

型にはまらない柔軟な思考も持ち合わせている。

良い飼い主の条件だと、スペは考える。

他にも、あずきさんのお世話は大変であるけれども最後は必ず自身とあずきさんの幸せの糧になる、といった前向きな考えで締めくくることも魅力の理由の一つだ。

等身大の自分を人間臭くそのまま表現していることや、あくまで主役のあずきさんを引き立たせるような振る舞い。

あずきさん同様に、魅力の枚挙にいとまが無い。

・著者のあずきさんへの愛情が自然と滲み出ている。

・愛らしいデザイン。

・共感性の高い猫あるある。

・あずきさんのユニークな鳴き声。

・登場キャラクターの飼い主のべ子さんの魅力。

こんな人に読んで欲しい

さて、本書の持つ素晴らしい魅力を十二分に理解して頂けたと思う。

次はどのような読者に読んで貰いたいかを話していこう。

猫に関心のある人なら一人残らず全員にお勧めできる本書だが、その中でもさらに絞って読書を薦めたい対象は以下のような人間たちだ。

猫を飼いたいけど、迷っている人

猫との生活を憧れているものの、様々な理由から猫を飼うことを迷っている人間は非常に多い。

本書は、そんな人間の背中を強く押してくれるはずだ。

猫との共生の楽しさや嬉しさ、そして面倒なことや大変なことを包み隠さず等身大の視点で描かれている本書は、「猫を飼う」というイメージを簡単に自然と感じ取れることができるぞ。

既に猫を飼っており、安定した猫との暮らしを送っている人

初めて猫を飼った当時を思い出して欲しい、新鮮さと驚きの連続で刺激に溢れていたはずだ。

しかし、月日が経ち猫との生活に慣れて安定した毎日が続くと、どうしてもそういった新鮮な刺激が少なくなってくる。

勿論十何年猫を飼っていても毎日刺激だらけだという人もいるだろう、しかし「慣れ」が悪い意味で作用してしまいマンネリを感じてしまう人も少なくない。

そういった人間たちに、スペは本書を勧めたい。

本書は「猫の愛し方」「猫からの愛され方」を今一度再確認させてくれる機会をたくさん与えてくれるんだ。

この本を読むことで、自身の猫の新しい一面を発見する大きな助けになることを約束するぞ。

・猫を飼いたいけど迷っている人、長年猫を飼っている人に特に本書を読んで欲しい。

書籍以外のメディア

さて、「シャム猫あずきさんは世界の中心」という書籍に関して話をしたが、著者であるのべ子さんはこの本以外でも多くの活動を行なっている。

ブログ「あずきさんはまいにちげんき」

のべ子さんの運営しているサイト「あずきさんはまいにちげんき」は、本書の土台となっているブログだ。

本書の内容の多くを掲載している上に、「あずきさん」以外の作中に登場しないキャラクターの話が多く存在する。

のべ子さん自身の日常など、本書とはまた一味違った話が楽しめるコンテンツだ。

是非、「あずきさんはまいにちげんき」でWeb検索してみて欲しい。

逆にブログは知っているが本書は読んだことはないという方は、勿論本書を読むことをお勧めする。

本書しか読めない書き下ろしエピソード(あずきさんとの出会い、引っ越し、あずきさん老年期etc)が存在する、購入して損は無いぞ。

FANBOX

支援者からの継続的な支援でクリエイターを支えるファンコミュニティ「FANBOX」も運営されている。

支援することでカレンダーやアイコンを使用することが出来るぞ。

興味のある人は是非覗いてみるといい。

オリジナルグッズ

SUZURIという販売サイトからあずきさんグッズが豊富に取り扱われている。

こちらも是非チェックだ。

まとめ

しんたろ

いや〜、「シャム猫あずきさんは世界の中心」、めちゃくちゃ魅力ある作品なんですね!

スペッキオ

ああ、スペがここまで強くプッシュする理由がよくわかっただろう。

あずきさんは、尊敬すべき猫だぞ。

しんたろ

あれ、スペさん?

今ふと思ったんですけど、ひょっとしてスペさんが自分のこと「スペさん」と呼べって日頃からよく言ってるのって・・・。

スペッキオ

ようやく気づいたか。

勿論、「あずきさん」リスペクトだ。

しんたろ

(本当に好きなんだな〜・・・)

スペッキオ

「シャム猫あずきさんは世界の中心」

猫飼い必携の書だ、是非読んでみて欲しいぞ。

※本記事を執筆するにあたり、著者様から書評のご許可を頂いておりますが、PR記事ではございません。いちファンとしてブログ執筆者が書いたものです。

是非とも書店、または電子書籍等でお買い求めください。

本当に良い本です。

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