こんにちは、猫のスペッキオだ。
今回はこんなことを考えている人間たちに対して、スペは話がある。
・動物保護団体って、普段どんな活動してるの?
・保護猫を家族に迎え入れたいけど、実際の保護猫ってどんな感じ?
・自分達も動物たちに何か出来ないかな?
動物保護団体に対して、世間は良い悪い問わず様々なイメージを持っている。
無償の愛で動物たちに奉仕する素晴らしい団体のようなクリーンなイメージもあれば、正直何やっているか分からない怪しい団体というダーティなイメージもある。
活動内容の実態やその理念を、世間が認知していないが故に他ならない。
今回は星の数ほどある動物保護団体の中から、精力的に活動を続けている「リーフノット」という動物保護団体の活動内容とその理念について詳しく話をしていく。
是非とも耳を傾けて欲しいんだ。
自分と暮らす猫たちのことを思慮し、より良い生活を与えたいと考えている優しい人間たちに、是非スペの話を聞いて欲しい。
スペの今回の話を聞くことで多くの気付きを得ることが出来るだろう。
スペはペット看護士・ペットセラピストなどの資格を有している、安心して楽に話を聞いて欲しい。
きっとこのように感じて貰えるだろう。
猫と、そして飼い主の幸福に繋がるはずだ。
冒頭
スペさん。
唐突ですが、「動物保護」ってどう思います?
本当に唐突だな・・・。
なんだ、お前どうした?
いや、動物保護ってよく耳にするんですけど、イマイチよく分かんないんですよね。
具体的に何してるのか不透明だし。
愛護精神溢れる素晴らしいイメージの反面、なーんか怖い感じもしますし・・・。
ふむ、なるほどな。
良い機会だ、動物保護団体について話してやろう。
スペの知り合いに動物保護団体で働いている人間がいるんだ。
はい。
(もう別に驚かないけど、スペさん猫なのにそんな知り合いの人いるんだ・・・)
大阪の箕面にある「リーフノット」という保護団体だ。
朝日新聞にも掲載された経歴を持つ立派な信頼できる団体だぞ。
朝日新聞!あの有名な!?
なんかそれだけで、格式の高さが伝わってきますね。
朝日新聞に限らず、多くのメディアから取材の対象となっている。
それはその団体が尽力し、動物保護に貢献してきた軌跡でしかない。
今日は動物保護団体「リーフノット」について詳しく話してやるぞ。
しっかりついて来い。
はい、ありがとうございます!
リーフノットとは?
さて、活動内容に触れる前に「リーフノット」とはどういう団体なのか話しておこう。
動物保護団体と一口に言っても、団体は星の数ほど存在する。
あくまで「リーフノット」にフォーカスした話になることを理解して貰いたいな。
飼い主様と離れ離れになり、生き場を失った動物たちを保護し新しい飼い主様と結ぶ活動を行います。
上記がリーフノットの理念とも言える、活動の目的になる。
この目的のために、リーフノットは多岐に渡る活動を行なっているんだ。
リーフノット「Reef Knot」とは、本結び、固結びという意味だ。
名は体を表すと言うが、理念にぴったりの団体名だな。
スペさん。
リーフノットさんでは、どんな人たちが働いているんですか?
人「たち」と言う表現は、正確では無いな。
何故ならリーフノットはたった一人のみの人間によって運営されているからだ。
・・・・・・え?
個人でやってるってことですか?
ちなみにリーフノットはバリバリの法人団体だ。
しかし、個人で運営されている。
ボランティアや支援の協力はもちろんあるが、基本的にスタッフも代表である一人の人間のみだ。
えええ・・・!
どんな人ですか、その人?
あ、その人がスペさんの知り合い?
ああ、この保護団体を語る上で決して避けて通ることが出来ない人間だ。
リーフノット代表の飛田(とびた)さんについて話していこう。
団体代表の飛田さんってどんな人?
獅子奮迅の活躍をしている飛田さんの経歴だが、意外にも初めは動物保護とは異なる仕事をしていたんだ。
総合エンターテイメント企業のマネジメント、という一般市民にはピンと来ないほど輝かしい職業だが、その仕事を13年務めた後に、動物保護の業界へと身を投じて行くことになる。
当時の家の前で、重度の怪我をした野良猫を保護したことが全てのきっかけだったらしい。
それからの飛田さんは意を決し、『自分でもなにか役に立てるかもしれない……』と動物保護施設の門をくぐったんだな。
最初は犬の飼育から始まり、企業様相手の営業、来客応対、専門学生への企業説明や学校や自治体に向けての 啓蒙活動、街頭募金、広報活動、採用面接、資金繰りや決算処理、他府県へのレスキュー活動に地域猫活動のフォローなど多岐に渡る動物保護活動を行なってきた飛田さん。
現在の飛田さんの動物愛護の土台となっている大切な経験なのだそうだ。
その保護団体で4年程従事し、その経験を活かして独立。
動物保護団体「リーフノット」を立ち上げる。
その後、2019年4月17日に自身の保護団体の法人化という偉業を達成し、現在に至る。
これを実質一人で実現させてしまう手腕、相当やり手だと言うことが理解出来るだろう。
ひええ・・・・。
聞けば聞くほど凄い方なんですね。
ああ、確かに目を引く経歴だが、それは彼が努力を怠らず邁進してきた結果に過ぎない。
ハイレベルなビジネススキルとは別に、飛田さんには確立した強みがある。
強み?
それはな、「慮る力」だ。
自分以外の存在の考えを深く配慮し、気持ちを汲んだ上で、適切な言動が行える人間だと言うことだ。
相手を思いやれる人ってことですか?
そういったチープな表現でも、勿論間違ってはいない。
だが、飛田さんのように相手を尊重した上でどうすれば良い方向に物事が進むのかを思慮し、穏やかに力強く舵を取れる人間は、世間の認識以上に稀有なんだぞ。
その相手というのは、人間も動物も全て含まれる。
相手の心の声を聞く力が長けてる、って感じですね!
その上で知識や運営力も高いんだから最強じゃないですか。
ああ、良いこと言うじゃねーか。
本当に素晴らしい人物だぞ。
施設の様子
ちなみに施設内はこんな感じだ。
キャットウォークやキャットステップなどDIYの猫設備がたくさんで、部屋の随所に暖かみが溢れているといった印象だな。
中でも特筆したい点は、「清潔感がある」ということだ。
動物保護施設は多くの動物をお世話している以上どうしてもある程度は不衛生なイメージが先行してしまうところがある。
しかし、リーフノットの施設では恐ろしいまでの清潔感を保持している、嫌な匂いも当然無い。
控えめに言って、飼い主のしんたろの部屋の10倍は整理整頓されているとスペは思うぞ。
リーフノットの活動内容
さて、いよいよ本筋である活動の内容について話をしていこう。
冒頭でも触れたが、これから話す活動内容はあくまでリーフノットを軸としたものだ。
動物保護団体は数多く存在し、そのそれぞれぞれが独自の工夫を凝らした活動をしている。
十人十色だと言うことを下敷きに、スペの話を聞いて欲しいな。
では、多岐に渡る活動内容をひとつずつ解説していくぞ。
施設の保護している猫のお世話
活動内容の1個目は、リーフノットで保護している猫の日々のお世話、だな。
当然といえば当然だが、猫たちのお世話は基本的に全て飛田さんが行なっている。
給餌やトイレ掃除などの一般的に考えられる猫のお世話に加え、怪我や病気で弱っている猫のケアにも重点を置いて行なっているんだ。
保護施設の性質上、生活が困難な猫たちが多いので、特に気を配る必要があると飛田さんは答えているな。
怪我や病気の関係で体調を大きく崩した子は目が離せないので、徹夜で付きっきりということも珍しくありません。
保護が必要な猫たちを迎え入れる
活動内容の2個目は、怪我や病気などの理由で保護が必要な猫を施設に迎え入れる、だな。
当然状況によって細かく変わってくるが、リーフノットでは基本的に以下の3つのケースでの施設への猫の迎え入れを行なっている。
上記のように保健所から引き取りの要請があった猫を保護し、施設に迎え入れている。
このような保健所からの猫を、リーフノットでは最も優先して引き取っているそうだ。
リーフノットと保健所の関係は持ちつ持たれつの協力体制の関係と表現することが出来る。
保健所からの要請もあれば、施設の空きがあればリーフノットの方から「命を助けさせて欲しい」と引き取れる猫がいないかと尋ねることもあるそうだ。
そうそう無いだろ、と思いがちなこのケースだが、世間の認知以上に驚くほどこのケースは多い。
このように飼い主の他界によって身寄りを無くしてしまった猫たちを、飛田さんは優先して保護している。
このケースも決して少なく無い。
事故現場からの連絡を受けて、レスキュー隊員の如く保護に飛び出す。
飛田さんにとって、これはごくごく日常なのだと言う。
交通事故で重傷を負ってしまった猫、劣悪な環境によって重い病気を患ってしまった猫。
少し話が逸れるが、飛田さんの特徴の一つとして「常に足を動かして活動している」と言う点が挙げられる。
保護活動をしている人間で、ここまで積極的かつ軽快なフットワークで動ける人間をスペは飛田さん以外に知らない。
レスキューは日常茶飯事です。
里親を申し出た人に、保護猫を譲渡する
活動内容の3個目は、新しい家族になってくれる人に保護猫を譲渡する、だな。
保護して迎え入れることもあれば、当然送り出すこともある。
Webサイトや街頭広報活動、SNSや口コミなどでリーフノットの保護猫たちの存在を知り、里親を申し出てくれる人たちがいる。
動物保護業界全体に言えることだが、保護猫の譲渡の条件についてはあまりにセンシティブな話になってしまうので、今回は話題に上げることをあえて避けることにする。
いつか、しっかりとメスを入れる為の記事で紹介することを約束しよう。
飛田さんの場合、対面でしっかり面接した上で猫を送り出すことにしている。
保護猫に新しい家族が出来る。
飛田さんはこの瞬間のために活動し、この瞬間に多大な喜びと充実を感じているのだそうだ。
苦しいことも多いですが、この瞬間は本当に嬉しいですね。
電話で様々な対応をする
活動内容の4個目は、電話にて助けを求める声に応える、だな。
「電話対応」というとフワッとした無機質な表現になるが、リーフノットに置いて重要な項目となる。
前述した猫の救助の連絡や、事情があって猫を飼えなくなてしまった人の相談など、電話の内容は多岐に渡る。
これが、中でも最も多い相談事なのだそうだ。
リーフノットでは前述した3つのケースの猫を中心に引き取り、保護している。
施設のキャパシティの問題から、飼い主が存命の場合は引き取ることが難しいと飛田さんは語る。
しかし、飛田さんは「ムリです」と突っぱねて断るだけの対応は、断じて行わない。
必ず相手にとって益のある情報を提供し、代替案を提案し、今出来る最善の方法を一緒に考えてくれる。
本当の意味で、相談に乗ってくれるんだ。
外野から聞いている分では、相当にタフな電話対応になりそうだが、飛田さんはこのように語っている。
こういった電話はどんどん来て欲しいです。
むしろ、ありがたいですね。
飛田さんの人柄が強烈に表れている言葉だ。
なんでも、相談に乗ることで猫と飼い主の幸福な生活へのアドバイスが出来るからだと言うのだ。
本当に様々なケースの相談があり、相談事の種類には枚挙にいとまが無い。
一例を挙げると、年配の方の相談事は比較的容易にその場で解決できることがあるという。
年配の飼い主は、情報過多の現代に追いついていないことが多い。
里親募集のWebサイトやペットホテル・ペットシッターといったサービス、そういった存在を知らずに「もう保健所に送るしか・・・」と早計な結論を出してしまうケースは少なく無いのだそうだ。
そういった面からも、電話対応や新聞掲載、街頭での広報活動などアナログな手法こそ重要だと飛田さんは語る。
怪我をした野良猫を発見してどうしたらいいか分からない場合や、猫との共生が困難になってしまったと感じる場合など、まずは最寄りの動物保護団体に電話をしてみることを、スペは推奨するぞ。
動物保護活動の講演会
活動内容の5個目は、学校に赴いて講演会を開く、だな。
直近だと、国内有数の名門校である立命館中学校・高等学校からオファーを受け、動物愛護に関する講演を行なっている。
動物保護活動の内容や震災によるケーススタディなどを中心に、飛田さん独自の見識を200名以上の生徒たちに講演という形で伝えている。
リーフノットでは何事にも「伝える」ことを重視している。
飛田さんほどの影響力を持つ人間なら当然といえば当然のように感じるが、学校からオファーを貰い大勢の生徒たち相手に講演を行うことは中々に出来ることでは無い。
精力的な活動から、区議会議員や関西の学校長からの支援・協力を得ているというリーフノット。
今後、飛田さんの講演の場が増えていくことは火を見るよりも明らかだな。
大勢の生徒さんの前でお話しするのは緊張しますが、それ以上にワクワクしますね。
保護猫の絵本出版
活動内容の6個目は、動物保護についての絵本を出版する、だな。
「おれは待っている」この本はリーフノットの施設での実話を元に作られた絵本だ。
飛田さん自身が執筆されたこの本は、実際に施設で生活している猫たちを見て感じていることや、その時起こった出来事を綴った物語だ。
内容に関しては、こればっかりは、読んでくれ見てくれ、としか言いようが無い。
絵本を土台にしたyoutube動画も投稿しており、非常にクオリティの高い作りになっている。
ストーリーの構成や基本的な監修は飛田さんが担当しているが、作画と動画の音楽は別の人間が請け負っている。
ドラマのような話だが、飛田さんが街頭で動物保護の広報活動をしている際に「自分にもイラストで何かお手伝いできないか?」と支援者の方が提案してくれたのだという。
音楽担当に至っては、絵本の中に登場する重要な人物が作曲している。
飛田さんも、たくさんの支援者の皆様があってのこの作品、と語っている。
これ以上能書きは必要無い、一読一見の価値アリだ。
リーフノットが伝えたいこと
最後まで一緒にいて欲しい
動物たちと暮らしている、またはこれから暮らす予定のある人たちに向けた言葉だ。
TNR活動、一時預かり、動物の正しい知識を持つこと、etc・・・。
動物を飼っている人いない人、保護活動をしている人いない人問わず、意識して欲しいことは上記のように山ほどある。
だが、リーフノットが伝えたいことの根幹は、以下になる。
飛田さんは、数えきれないほどの悲しい猫たちを見てきている。
飼い主に捨てられた猫、飼い主に先立たれた猫、飼い主に虐待された猫。
動物保護に関する考えは様々であり、表面的な手段や思想は数えきれない。
だが、「その動物と最後まで寄り添う」ことが最も大切なマインドであると、飛田さんは語る。
猫の悲しみを断つことが出来る、根幹のマインドなんだ。
動物保護業界の抱える3つの問題
動物保護業界が抱える問題は、数えきれないほど存在する。
譲渡の条件、動物虐待、飼育放棄、家猫の脱走、多頭飼育崩壊、殺処分。
本当に枚挙のいとまが無い。
その上センシティブで扱いづらく、思い込みからの人間の衝突が多いものばかりだ。
表現に気を付けて話をするつもりだ、どうか多角的な視点を持って聞いてほしい。
中でもリーフノットが特に深刻視している問題を3つにピックアップし、一部を切り取って紹介する。
悪質な大量繁殖
飛田さんはその中でも、「悪質な大量繁殖」に関する問題を特に深刻視している。
パピーミル・キトンミルなどの言葉を耳にしたことはないだろうか?
営利のみを目的として、愛玩犬・猫を劣悪な環境で大量に繁殖させている悪質なブリーダー。
こういった悪質なブリーダーがペットショップと繋がりを持ち、大量に生体を売り続けている。
「ペットショップで動物を飼うな!」と言う断定的で強い意見をWebやSNSでよく見かける。
言いたいことは分かる、そして動物保護団体にはこういった排他的な意見を持つ人間が少なからず存在する。
だがペットショップでの生体販売について、飛田さんは強く否定することはない。
「生まれてきた命であり、ペットショップでの出会いも縁だから」と、出生よりもその猫の今後の生き方を考える方向に重きを置いている。
とはいえ、パピーミルに関しては看過出来る問題ではないと力強く語る。
では、どうすればこの悪質な大量繁殖を防げるのか?
本当に難しい問題であり、明確な答えは無い。
しかし飛田さん曰く、この件に関して世間に特に浸透して欲しく無い流れがあると言う。
それは「ペットショップのアウトレット」だ。
・ペットショップにて年齢が重ねられた商品価値の低いペットを保護動物と称して販売する。
・そして、繁殖犬・猫としてパピーミルに送られ、劣悪な環境で大量繁殖を強制される。
・生まれた子犬・子猫がオークションにかけられ、物のように競り落とされる。
・ペットショップに供給される。
一見良いシステムのように感じられるかもしれない、ペットと飼い主の出会いの機会を増やせるではないか、という風に。
だが、知らず知らずの内に結果的にパピーミルの悪行に拍車をかけてしまう行為なんだ。
要するに、ペットビジネスとしてムリヤリ間口を広げ、消費者を強引に増やし、供給元であるパピーミルを成立させてしまうという訳だ。
表面上は当たり障りの無い手法に見えてしまう点が本当に恐ろしい。
根底には、深い闇が潜んでいるんだ。
ペットショップでの出会いは、保護猫の里親と等しく、尊い出会いだ。
だが、この「ペットショップのアウトレット」のような悪循環を迎合する構えでも無い。
これから動物を家族に迎え入れようと考えている人がいたら、一度立ち止まり、その動物がどういった経緯で生を受けたのかを確認してみて欲しい。
保護猫の里親になることを押し売りする訳では無い、だがペットショップの他に選択肢があるということを知るだけでなく、ほんの少しだけ歩み寄って理解して欲しいんだ。
その歩み寄りが大切だとスペは思う。
2024年6月には13万頭以上の犬猫が行き場を失う
以前書いた記事でも少し触れたが、環境省にて動物愛護法が改正された。
販売業者・繁殖業者のマイクロチップの義務化など多くの点で法律が変更になった。
その内容の中で、多くの波紋を呼んでいる「飼育頭数の制限」にフォーカスして説明する。
要は従業員一人に対して何匹まで飼育してヨシ、と明確に制限が設けられるということだ。
現在は移行期間のようなもので、2024年6月に完全に施行される。
この改正を、飛田さんは非常に深刻視している。
そもそもこの改正は、前述した「パピーミル」や多頭飼育崩壊への対策のため、という背景があるのだが、決定的な穴があるのだ。
パピーミル対策で制限がある点は良い、だが保護団体にもその制限がかかるとなると話は変わってくる。
おおよそ13万頭以上の犬猫が販売業者・繁殖業者の管理から零れ落ちることが予想されている。
現代の日本がどれほど大量に繁殖をしているかという歪な証拠に他ならないが、実際問題2024年には13万頭以上の命が路頭に迷うことになる。
そして決定的なことが、その13万頭以上の動物たちの受け皿となるべき動物保護団体も改正のため保護出来ないということだ。
この問題の解決の糸口は未だ見つかっていない。
ただ確実なことは、このままだと2年後に今以上に多くの命が失われることになる。
日本は動物愛護後進国
前述した2つの問題とは少し毛色が違うが、飛田さんの話の中で印象に残っていたことを紹介する。
ヨーロッパ圏をはじめとする動物に対してモラルの高い国と比べられて、日本は世界中からこのように認知されている。
動物保護に関する問題は山積みだが、あの手この手の動物の命を使った商売は一級品。
こんな日本を強烈かつシニカルに表現している耳の痛い言葉だ。
日本が抱えている問題の多くは、ドイツなどの動物愛護先進国からすれば信じられないような問題なのだ。
動物虐待、生体販売、多頭飼育問題など起きようものならアニマルポリスによって塀の中に収容されることになる。
モラルというか価値観自体が異なるんだな。
そして、日本でも自国をこのように卑下する声が非常に多いそうなのだ。
飛田さんは、そういった声は本当に悲しいことだと語る。
日本が動物愛護後進国なら、それを認めて進むしかない。
卑下するより、どうにかして進みたいですね。
このように力強く語っている。
このような前向きな考えの持ち主がいる限り、日本の動物へのモラルは必ず変化出来るとスペは思うぞ。
今後リーフノットが展開していきたい3つのこと
胃もたれするような話が続いたが、リーフノットの邁進によって少しずつ問題解決に近づいている。
そんなリーフノットだが、まだまだ邁進は止まらない。
自身に出来ることを常に模索している飛田さんならではの、今後リーフノットで展開していきたい3つのことを話そうと思う。
絵本第2弾!
活動内容の紹介で前述した絵本「おれは待っている」の第2弾の絵本の出版が今年9月に予定されている。
内容は勿論動物愛護に関するもので、「おれは待っている」同様に、我々に深い問いかけをする絵本となっている。
リーフノットのホームページやSNSでの続報を待とう。
第1弾同様に今回もリーフノットでの自費出版で絵本は作られる。
だが、リーフノットでは商業出版してくれる企業を募集している。
スペの主観的な意見に過ぎないが、先見の明がある出版会社は飛田さんと手を組むことを強く勧める。
絶対に損は無いはずだ。
講演会
これも活動内容紹介で触れたが、飛田さんによる動物保護についての講演会だ。
この講演を多くの場で行いたいと飛田さんは語る。
区議会議員や関西の学校長から既に多くのオファーが来ているそうだ。
youtube配信
リーフノットでは「りーふのっとちゃんねる」という名前のチャンネルを運営し、動画投稿にも力を入れているんだ。
保護している猫の近況の報告動画や、猫のお世話のヒントとなる動画を多数投稿しているぞ。
そして、飛田さんが今後YouTubeで新しく展開していきたいこととは「動画配信を用いた視聴者とのチャット」なのだそうだ。
配信を通じてリアルタイムで動物保護にまつわる生の悩みの声を聞き、助言をしたいとのこと。
自宅で過ごすことが多いこのご時世のニーズに合わせた活動だな。
柔軟な対応が出来るリーフノットならではのやり方だな。
まとめ
さて、動物保護団体「リーフノット」について、今日は詳しく話した。
どうだ、しんたろ。
少しは動物保護団体のことが理解できたか?
はい!
動物保護団体って本当に色々なことをされてるんですね。
想像していたよりもずっとタフな内容でした。
ああ、そうだな。
だが冒頭で前述した通り、今回の話はあくまでリーフノットというモデルを軸にしたものだ。
全ての動物保護団体がこうだ、という訳では無い。
十人十色ってやつですね!
ああ。
動物保護の問題などネガティブなことばかりが表面に浮かびがちだが、そう悲観することばかりではない。
今日の日本には、動物保護活動を行なってくれている人たちが大勢存在する。
大規模な団体をはじめ、個人で身銭を切ってまで保護活動に尽力してくれている人間も数えきれないほどいるんだ。
これは本当に素晴らしいことだと思わないか?
ええ、本当ですね。
殺処分とか虐待とか、良くないイメージが先行していますが、こんなに頑張ってくれている人たちがいるっていうのはなんだか誇らしいです。
猫を代表してお礼が言いたいな。
動物保護活動に従事してくれている人たち、本当にありがとう。
僕も何かやらなきゃって気がしてきました!
「何か力になりたい」と感じたなら、リーフノットを手本にすると良い。
こんなに模範となる保護団体は中々いないからな。
動物保護のお手本ですね!
少しオーバーに聞こえるかもしれないが、スペはこう思う。
リーフノットは設立してからの歴史がまだ浅く規模もそこまで巨大では無いため、歴史ある大きな保護団体と比べると少しばかり軽視されてしまうかもしれない。
だが、令和の動物保護業界を牽引して、新たなステージへの草分けとなる人物は、剛柔相備わる飛田俊の他にはいない。
しょーもない世辞や忖度ではなく、スペは本気でそう確信しているぞ。
「ウチの猫を引き取って欲しい」