おれはスペッキオって変な名前の猫を飼っている。
そのスペさんについてちょっと話したくなったので、良かったら聞いて欲しい。
猫あるあるなのか微妙なところだが、猫が好きな人に向けて、共感を引き出せたら嬉しい。
さて、表題の通りだけど、スペさんが布団の中で一緒に寝てくれることに強い喜びを感じている。
最近めっきり寒くなり、いよいよ本格的な冬が到来したって感じだよな。
夏は布団に潜り込んでくることは滅多にないが、秋あたりからスペさんは夜おれが布団に入ると、モゾモゾと布団の中に潜り込んで、一緒に寝てくれている。
そもそもスペさんは、ひっつき虫だ。
ことあるごとに体を寄せて、頭をゴリゴリおれに擦り付けてくれる。
デフォルトで膝の上で、のんびりしてくれる。
おれが部屋を出ればトコトコと隣を並走し、トイレでもお風呂でも必ずと言っていいほどそばに居てくれる。
おかげでトイレもお風呂も、少しドアを開けてスペさんが通れる隙間を作るという妙な癖が染み付いている。
気分屋でクールな猫っぽい面ももちろん持ち合わせているのだが、それでもスペさんは猫という生き物の中でもかなり甘えたがりで、飼い主にくっつくことを好む猫だと思う。
いちいち言うまでもないが、おれはそれが滅茶苦茶嬉しい。
気持ちワリィと自分でも自覚しているので、これ以上は言うまい。
さて、そんなひっつき虫なスペさんだが、特にそれを顕著に感じる時が、就寝の際だ。
おれが布団に入り、さあ寝ようと目を瞑ると、ほぼ必ず顔の右側から誰かの鼻息を感じる。
スペさんが、「掛け布団少しめくって、入れろ」と、やんわり要求してくるのだ。
何故だかわからないが、スペさんは必ずおれの顔の右側から、布団へ入室する.
おそらくスペさんなりの玄関なんだろう。
そして、勝手に布団に入ってもいいのに、スペさんは必ずおれに掛け布団を少しめくらせる。
猫パンチとかで存在をアピールしてもいいのに、何も言わず顔を近づけて控えめな主張をするだけだ。
そういった行動の端々に「スペさんらしさ」が込められていて、なんだがとても嬉しく思うのだ。
そんでスペさんは布団に入ると、まずおれの胸の上でめちゃくちゃ甘えてくれる。
ゴロゴロと喉鳴らし、前足踏み運動して、おれのスウェットをザリザリ毛繕いしてくれる。
そんなスペさんを撫でながらゆっくり入眠する、これ以上の幸せは無い。
そして、10分ほど胸の上でゴロゴロした後、おれの左脇に潜り込み、丸まってスペさんは本格的に眠りに入る。
スペさんなりのルーティーンなんだろうけど、必ず左脇だ、本当なんでなんだ。
その後はおれもだいぶ意識が沈んでいく。
しかし、スペさんはその日の気分によって移動を開始したりする。
よくあるのが、股の間に陣取って爆睡するのだ。
人によっては、脇だとか股だとか勘弁してくれやって思うかもしれないが、おれは全く気にしない。
ただ、誤ってスペさんを押し潰してしまわないように注意を心がけている。
こればっかりは必須だ。
怪我させて、悪気がなかった気づかなかったでは、マジで済まされない。
だが、鈴付きの首輪を装着させることで、ある程度そういった悲しい事故は予防できる。
以前、首輪をつけることのメリットについて記事を書いたことがある。
もし関心のある人がいるならば、是非目を通して欲しい。
ちなみにスペさんとおれが愛用している首輪は「Luce Bell」だ。
シンプルかつおしゃれなデザインで、とても気に入っている。
特に気に入っている点は「鈴の音が、心地良い」ところだ。
ガラガラうるさくねえし、ちっさすぎて機能しないなんてことも無い。
コロンコロンと非常に耳障りのいい音は、布団の中だろうがスペさんの位置を教えてくれる。
優しい鈴の音は、事故防止にも、リラックスにも大きく働きかけてくれる。
オススメだ。
話が逸れたので、戻そう。
そんなこんなでスペさんが一緒に布団の中で眠ってくれるおかげで、おれはめちゃくちゃリラックスして穏やかな気持ちで、スーッと眠りに落ちることが出来る。
おれはだいぶ寝つきが悪い方なんだけど、スペさんと暮らし始めてから、笑えるくらい寝つきが良くなった。
あと、普通にスペさんはあったかい。
ひょっとしたらスペさんはおれを湯たんぽ代わりとしか思っていないかもしれないが、おれも少なからずスペさんに温かさを感じている。
冷えた指先でスペさんのモフモフの毛皮に触れることで、じんわりと温度が指先に乗り移ってくるのだ。
逆に、この時期のスペさんの肉球はめっちゃ冷えていることが多いので、おれの体温も幾許かはスペさんに貢献できていることだろう。
ちょっと話の方向性がガラッと変わるかもだが、このテーマ内で話したいことがある。
くそどうでもいいことだが、おれの使う掛け布団は少し薄めで、若干心もとない。
なので、ズボラなおれは寝巻きを一枚多く着ることで寒さを凌ぐことが多いのだが、今年の冬は何故だか新しい暖かい掛け布団が欲しいと強く思ったのだ。
特に理由は見当たらなかった、まあ普通に夜寒いしな、ぐらいの感じ。
昨日Amazonでまあまあのレビューの掛け布団をポチった。
そんで今現在この記事を書きながら気づいた。
あ、多分スペさんが寒くないように掛け布団買ったんじゃね?
そういや、確かにそうだ。
しかも、おれは貧乏でドケチのくせに、無駄にちょっといい布団買ったし。
・・・。
無意識で行動したことの理由がスペさんだったってとこが恐ろしいよな。
潜在意識っていうのかね?
何が言いたいかって言うと、要はスペさんはおれに対して滅茶苦茶影響力を持つ存在なんだなあ、と再確認できたのが特に良かった。
潜在意識に刷り込まれるほど、他者に何かしてやりたい、と思わせてくれる存在は、本当にありがたい。
普通は、両親とか奥さんとか子供とかに感じる感覚なんだろうけど、おれは普通じゃないので別にいい。
スペさんでいい、スペさんがいいのだ。
いやあ、我ながらだいぶ気持ち悪いこと話してしまった。
ただスペさんが布団に入ってくれるんが嬉しいっつうだけの話だったのにな。
今晩Amazonからちょっと良い掛け布団が届く。
スペさんは気に入ってくれるだろうか。
楽しみだ。