こんにちは。
ヨレヨレのシャツで失礼します、スペさんの飼い主のしんたろです。
あれ?今回話するの物知り猫のスペさんじゃないの?って思った方がいらっしゃるかもしれません。
そうです、今日は人間の僕が偉そうに高説垂れます、我慢して聞いて下さい。
ところでみなさん、こんなことを思った経験はありませんか?
「キャットフードって本当に美味しいの?」
勿論ありますよね?僕はあります。
僕の愛すべき家族猫であるスペさんですが、毎日美味しそうにキャットフードをモリモリ食べています。
その美味しそうに食べる姿を見ていると、とても幸せな気持ちになるのです。
でも、本当にそんなに美味しいの?
飼い主である僕を気遣って我慢して食べてくれてるんじゃないの?
ホントはてりやきバーガーとか天一のこってりラーメンとか食べたいんじゃないの?
猫は火傷するほどの暖かい優しさと、UberEatsの注文程度なら自分1匹で実行できる程の賢さを併せ持つ究極生命体です。
ご飯を美味しそうに食べている猫像をスペさんが義務感から演出している可能性を捨てきれません。
というわけで、今回僕は以下の方々に向けて話をします。
・より良いキャットフードを探したい方。
・キャットフードの味が気になって夜も眠れない方。
・人間なのに、猫が好き過ぎてキャットフードを食べたい方。
・上記以外の方。
多くの方が同じような悩みを抱えていると思います、僕も味が気になって夜も眠れません。
なので今回人間である僕が様々なキャットフードを実食して、味を確かめてきます。
話を聞き終わった時、このように感じて頂けることを約束します。
いっぱい買ってきた
お、おい・・・、しんたろ。
キャットフードは人間が食べる物じゃ無いんだぞ。
やめとけって、本当に。
スペさんが何か言っていますが、聞こえません。
えーと、どうやって食べましょうか。
お箸使うか、スプーンか?
しんたろ、お腹壊すぞ。
やめた方が良いって。
お皿はどうするべきでしょうか。
あえて猫の餌皿を使うのも面白いかもしれません。
おい、聞こえてんだろ。
・・・・・・。
奇行に走っている飼い主、スペ嫌だぞ。
どういう気持ちで見れば良いんだ。
・・・スペさん、ちゅ〜る食べますか?
!!!
普段から知性溢れる大人な言動で様々な学びを与えてくれるスペさんですが、所詮ちゅーるには勝てません。
札束をチラつかされると抗えない愚かな人間の本能のように、ちゅ〜るに抵抗する術を持たない生き物が猫です。
スペさんを籠絡することは僕にとって造作もありません、ちょろいよ。
ふむ、確かに人間がキャットフードを食すことはそれほどおかしいことでは無いのかもしれないな。
このようなメリットが挙げられる。
・そのキャットフードが本当に安全かどうか実感できる。
・猫と同じものを口にすることで心の距離を縮められる。
・猫の立場になるトレーニングになる。
意見が180度変わり、調子が出てきたスペさんが早速メリットを挙げてくれました。
論理的なスペさんらしからぬ強引なゴリ押しパワーメリット3選ですが、僕は嫌いじゃないです。
さあ、早速実食だ。
スペも微力ながら手伝うぞ。
ありがとうございます。
もはやノリノリなスペさんの協力のもと、実食に移ります。
実食、5種類のキャットフードを人の舌でレビュー
ピュリナワン(チキン・グレービー仕立て)
当たり前ですが、僕は生まれて初めてキャットフードを口にします。
誰でも初めての体験には注意深く事に当たりたいもの。
そこで、一発目はスペさんが絶対の信頼を置いている「ピュリナワン」で初の挑戦を皮切りたいと思います。
ピリリと軽快な音を出しながらパウチを開封していきます。
スペさんに給餌するためのいつもの際とは異なり、妙な緊張感があります。
恐る恐るスプーンの上にフードを乗せます。
うん、見た目は悪くない、美味しそうですね。
ドロっとした雰囲気のスープタイプのチキンと言ったところでしょうか。
チキンの香り高い匂いも食欲を促進させてくれます。
僕の表情から見て取れる通り、かなり緊張しています。
その緊張がスペさんに伝わってしまったようで、その眼差しには不安の色が宿っています。
ええい、ままよっ!
・・・・・・・!
あれ・・・?
全然食べられる!
いや、これはもう美味しいと言っても差し支えはありません。
正直言って最初は生理的拒否反応から歯磨き中のおじさんのように「ォウェッ!」と、えずいてしまったのですが、2口目3口目から風味そのものに集中出来るようになりました。
猫専用のご飯を食べている僕を見て、ドン引きするスペさん。
語り出したらキリがないので、3つのポイントに絞ってレビューします。
フードの半分はスペさんに食べて貰いました。
いやしかし、ピュリナワンは本当に美味いな。
個人的に特筆したいことは「味が長く舌に残る」ですね。
食べ終わった後もフードの余韻を長く楽しめるとなると、分量以上の満足感がありそうですね。
ほう、なるほどな。
確かに一理あるかもしれん。
ピュリナワン、恐るべしですね。
・ピュリナワン(チキングレイビー仕立て)は、人間が食べても美味しい。
・味が口の中に長く残るので、満足感が高い。
CIAO(チャオ)「焼かつおディナーほたて貝柱入り」
2つ目は、老舗ブランドCIAO(チャオ)から「焼かつおディナーほたて貝柱入り」です。
魚をベースとしたウェットフード、実食が楽しみです。
見た目はペースト状一歩手前のシーチキンといったところでしょうか。
とても美味しそうです。
早速実食に移ります。
今回もスペさんと半分こです。
うむ、これも美味い。
肉も良いが、やはり猫には魚だな。
ええ、美味しかったですね。
定番の魚の猫缶って感じで。
たまに出て来る帆立の貝柱がまた嬉しい。
「本格出汁味」と銘打っているだけあって、出汁の旨味が強く感じられましたね。
毎日食べるならこういうご飯なんだよって感じですね。
・CIAO(チャオ)「焼かつおディナーほたて貝柱入り」は人間が食べても美味しい。
・出汁の奥行きが素晴らしく、飽きが来にくい。
銀のスプーン「お魚の旨味ギュッと」
3つ目のキャットフードは「銀のスプーン」のパウチです。
2つ目のチャオのフードと同じく、魚を中心に作られたフードですね。
見た目もほぼ一緒です。
同じ魚系フードでどう違いを見せてくれるのか、楽しみですね。
では、実食です。
うん、美味いな。
鰹節の旨味がガツンと来て、たまらん味だ。
コレ凄いですよ!
味付けが濃いめってのもあると思うんですけど、めっちゃ人間の口に合います!
・・・猫の食べ物だけどな。
いや〜、美味しい。
地方の居酒屋で、お通しにこういうの出てきても一切気付きませんよ。
・銀のスプーン「お魚の旨味ギュッと」は、人間が食べても美味い。
・鰹節の風味が強く、猫だけでなく人の舌にも合う。
「カルカン」さけ入りゼリー仕立て
4つ目は、「カルカン」さけ入りゼリー仕立てです。
鮭をメインの具材とするこのフード、ゼリー仕立てということもあってか味の想像がつきません。
やはりゼリー仕立てというだけあって、今までのフードとは形状が明らかに違います。
では実食です、いただきます。
・「カルカン」さけ入りゼリー仕立ては、人間が食べても美味しい。
・味もさることながら、豊富な食感が楽しい。
うむ、間違いない美味さだな。
鮭美味し。
ええ、ゼリー仕立てなんで少し抵抗があったんですが全然美味しく食べられました。
ねっとりの中にも上質な旨味があるというか。
フランス料理のテリーヌみたいな感じですかね。
へえ、しんたろお前そんな洒落たもの食べたことあるんだな。
意外だ。
いや、一度も食べたことないです。
(こいつ・・・)
Mon Petit(モンプチ)
最後の5つ目は、再びピュリナから「モンプチ」です。
「少しだけだから贅沢」という謳い文句の非常に人気の高いフードですね。
少量な分、高品質な味であることは間違いないでしょう。
気品あふれるパッケージからも期待が止まりません。
正直いちばん味が気になっていたフードです。
見た目と致しましては、かなり水っぽいスープ仕立てのようですね。
プラシーボ効果かもしれませんが、なんだか色合いも「こだわってます」というメーカーの熱意を感じとることが出来ます。
ではいよいよ実食、いただきます。
コレは・・・かなりの旨味が凝縮されているな。
本当に美味いぞ。
ええ、看板に偽りありませんでしたね。
本当に「少しだけだから、贅沢」ですね。
薄味なのにな。
そうなんですよ、薄味なのに贅沢感があって美味しい!
うまく言語化できないので僕は食レポ向いていませんが、とにかくとっても美味しいです。
確かにお前食レポ向いてないぞ。
・モンプチは、人間が食べても美味しい。
・上品さの中に、深い旨味がある。
まとめ
さて、たくさん食べたので僕もスペさんもお腹いっぱいです。
もっと試してみたかったのですが、今回はこれで勘弁することにします。
巷に溢れているペットフードのレビューですが、たまには自分自身の舌でレビューするのも良いかもしれません。
まったく・・・、奇行じみた行為はこれっきりにして欲しいぞ。
いえいえ、色々な発見があって楽しかったですよ。
普段スペさんがどういうご飯食べていて、どういう味付けがいいのか理解が深まりました。
猫のフード選びで、「猫の立場になって選ぶ」を地で実践出来たのもなんか嬉しいです。
まあ、お前みたく物分かりの悪い人間は実際やってみるのもいいだろう。
それにスペたち猫の食べ物を知ろうとしてくれて、ほんの少し糸くず程度だが嬉しかったぞ。
はい!
・・・あれ?
しんたろ、お前顔なんか変じゃないか?
顔?
人間がキャットフードを食べると、僕のように猫の顔になってしまうのでくれぐれもご注意下さい。
・キャットフードは、人間が食べても美味しい!
スペのバカ飼い主の話に付き合ってくれて、本当にありがとう。
今日の話は忘れて貰って構わないぞ。