こんにちは、猫のスペッキオだ。
今回はこんなことを考えている人間たちに対して、スペは話がある。
・猫の餌って種類多すぎて何あげたらいいか分かんない。
・1日にあげる餌の量とか回数とか、みんな言ってること違くね?
・結局どのメーカーの餌をどう給餌するのが正解?
猫との暮らしにおいて、食事が大切であることは言うまでもない。
自分と暮らす猫たちのことを思慮し、より良い生活を与えたいと考えている優しい人間たちに、是非スペの話を聞いて欲しい。
スペの今回の話を聞くことで多くの気付きを得ることが出来るだろう。
スペはペット看護師、ペットセラピストなどの資格を有している、安心して楽に話を聞いて欲しい。
きっとこのように感じて貰えるだろう。
猫と、そして飼い主の安心に繋がるはずだ。
猫に食べさせてはいけない食材
スペさーん、ご飯できましたよー!
ああ、ありがとう。
じゃあ、頂くとしよう。
・・・・・・・・・。
どうしたんですか、スペさん?
遠慮せずに沢山食べて下さいね。
い、いや、お前なりのユーモアなのかと一瞬勘ぐってしまっただけだ。
しんたろ、お前は馬鹿だが悪ふざけをするタイプではないものな。
・・・しんたろ、これは何という料理で何の材料を使ったんだ?
やっぱ猫のご飯はコレでしょう、「ねこまんま」!
材料は玉ねぎと骨付き鶏肉が入った味噌汁を、ホカホカの白米にぶっかけて提供しています。
うん、0点だ。
ええ!?
何がダメだっていうんですか!
まずお前には、猫が口にすると体調を崩してしまう食材を教えねばならないようだな。
NG食材1「ネギ類」
ネギ類に含まれるアリルプロピルジスルフィドという成分は猫の赤血球を溶かし、貧血を引き起こしてしまうんだ。
お前の作ってくれた味噌汁にも玉ねぎが入っていたが、これもアウトだ。
この成分は加熱しても分解されない、気をつけることだ。
NG食材2「魚肉の骨」
猫は基本的に噛まずに食べ物を食べることがほとんどだ。
骨を丸呑みして、消化器官を傷つけてしまう可能性が大いにある。
特に鳥の骨は尖りやすい、要注意だ。
NG食材3「塩分過多なもの」
ほとんど汗をかくことの無い猫に対して、塩分過多は禁物だ。
人間の舌の感覚で作られたものは、猫にとってはしょっぱ過ぎるということだな。
塩分過多は心臓や腎臓に負担をかけてしまう、ちなみに人間だってそうなんだぞ。
NG食材4「貝類」
意外と知られていないが、貝類も禁物だ。
重度の皮膚炎を引き起こしてしまうんだ。
NG食材5「生の豚肉」
原虫卵に類するトキソプラズマが含まれている可能性がある。
もし猫に食べさせる場合は、加熱は必須だ。
特に注意が必要な食材5つだな。
他にも生のイカタコ、刺激の強い香辛料など猫に与えない方が無難な食材がある。
い、意外と知らないものですね・・・。
猫の命に関わる問題だ、知らなかったでは済まされない。
あれはダメこれはダメと形だけで覚えずに、何故猫の身体にとって毒なのかを理解して覚えるといいぞ。
そうすることで何か初めて与える食材にも危機性を自然と感じることができるだろう。
はい、気をつけます!
・猫に食べさせてはいけない食材は多岐に渡るため、知る必要がある。
・何故猫の身体に毒なのか理由を知ることが大切。
猫の基本的な食事内容
猫にあげちゃダメな食材は理解しました。
でも、結局猫のご飯は何にすればいいんでしょう?
正解はない、様々な体質の猫がいる。
正解はないんだが、限り無く無難な答えはある。
生後8週未満の年齢の猫を除く猫の場合だがな、それは「総合栄養食」だ。
総合栄養食・・・?
うむ、あまり聞き馴染みはないかもな。
ペットメーカーがペットの栄養を考え販売しているオーソドックスな猫用食品のことだ。
要はプロが作ってくれた市販の餌を買え、ということだ。
総合栄養食の種類
総合栄養食は大きく2種類に分けられる、ウェットフードとドライフードだ。
名前の通りウェットフードとは水分を多く含んだフードだ、猫缶かパウチタイプのものだ。
ドライフードとは乾燥した粒状タイプのフードだ、カリカリなんて呼ばれることが多いな。
ウェットフード | ドライフード | |
メリット | ・猫に水分を補給することができる。 ・嗜好性が比較的高い。 ・歯が弱くなった高齢の猫でも食べ易い。 | ・コストパフォーマンスが高い。 ・傷みにくく、保管しやすい。 ・餌を取り出しやすい。 ・歯石を取ってくれる。 |
デメリット | ・コストパフォーマンスが低い。 ・傷みやすく、長期保存できない。 ・餌を取り出しにくい。 | ・水分を補給しづらい。 ・嗜好性が比較的低い。 |
よく聞くメリットデメリットは以上だな。
だが、嗜好性に関しては本当に猫の好みの問題だから必ずしも当てはまる訳ではないことを知っておいて欲しい。
猫の好みに合わせて、自分なりの猫の食事メニューを模索していくんだ。
とはいえある程度の指標は必要だろう。
特にこだわりがなければ、最初の内はドライフードの上にウェットフードを乗せて両方提供してみてくれ。
ドライフードとウェットフードの両方の味に慣れさせるということは非常に大事なんだ。
一例を挙げると、普段からドライフードのみの食生活だと水分不足に対処しづらくなるし、逆にウェットフードばかりだと肥満に対処しづらくなる。
今後の猫のケアのしやすさに繋がってくることだ、両方のタイプといくつかのメーカーのフードに日頃から慣れさせておいて欲しい。
ずっと同じ味のフードだと猫も飽きちゃいますしね。
そうだ、お前良いこと言うな。
お前たち人間も栄養バランスが良いからと言って毎日3食すべて肉野菜定食だと気が狂うだろう。
もう新手の拷問に近い・・・。
いろんなフードを試して、その猫のお気に入りの一品を見つけてみてくれ。
とは言ってもですよ、スペさん。
エグいくらいのメーカーの種類があるんですけど・・・。
何かおすすめはありますか?
色々試せといった側からそれとは、しょうがねーな。
まあ、指標がひとつくらいあっても良いだろう。
おすすめはコレだ。
ネスレピュリナペットケア株式会社の「ピュリナワン」だな。
コスパが良く、高品質なフードで、信頼できる鉄板のフードだ。
・コストパフォーマンスが非常に高い!
・老舗ブランドなので信頼性が高い!
・種類が豊富なので、猫に合ったフードを見つけやすい!
どのメーカーのフードにも、1歳までの子猫用、シニア猫用、肥満気味の猫用、など多くの種類がある。
自分の猫に合った条件のフードを選んで欲しい。
はい、分かりました!
自分の猫のお気に入りの一品を探してみてくれ、それは面倒でありながらも意外と楽しいことかもしれないぞ。
・猫のご飯は「総合栄養食」を軸に考える。
・色々なタイプのフードに慣れさせることが大切。
猫の1日の食事量
スペさんスペさん、ちょっとコレ見て下さいよ!
買ってきたフードの給餌量の目安の表記なんですけど、振れ幅大き過ぎませんか!?
こんなの目安じゃないですって!
うむ、確かにお前のように混乱する人間は多いだろうな。
しかし、メーカーは本当に表記としてはそう書くしかないんだ。
え、どういうことですか?
フードの種類の話の際に前述したが、猫の食事に無難はあっても正解はない。
年齢が違えば体格も違う。
生活環境、種別差、病気の有無、運動量、性格など様々な要因が関わってくる。
体重何キロだからキッチリこれくらいの量だという明確な目安は存在しないんだ。
それでこんなに目安の幅が広いのか・・・。
最初はメーカーの定めた大まかな目安の中間あたりから初めてみるのが良いんじゃないか?
それから徐々に量を調整していけば良い。
調整ってなかなか難しそうですよね。
確かに容易いことではないな。
猫は基本的に餌はあればあるだけ食べてしまう。
気持ち良くご飯を平らげてくれるからと言って大量の給餌を続けていると、消化しきれずに吐いてしまうし、当然肥満にも繋がる。
どうやって適正体重を見極めれば良いんですか?
細かく体重管理せずとも大まかな見極め方がある。
おい、特別にスペの脇腹を触れさせてやる、ちょっと触ってみろ。
うっすらと肋骨の存在が感じられるはずだ。
では失礼して・・・。
あ、本当だ。
外見じゃ分からなくても、触ってみるとしっかりと肋骨がありますね。
うっすらと肋骨が分かる、これが適正体重のひとつの指標だ。
ガリガリすぎて触る前から肋骨が見て取れたり、触っても脂肪が邪魔して肋骨を感じることが出来ない場合は食事量を見直した方が良いな。
他にも真上から見て、身体にくびれがあるかどうかも判断基準のひとつだ。
くびれくびれ・・・。
スペさんはちゃんとくびれてますね、すごい。
ふん、当然だ。
しかし、今言った2つの判断基準は曖昧で主観が入りやすい。
体重管理に不安な内は、動物病院のお医者先生に診て貰うことをお勧めする。
え、そんなことで動物病院行って良いんですか?
当たり前だ。
動物病院は体調を崩さずともお世話になる機会は非常に多い。
爪切りやちょっとした健康診断、はたまた飼い主の相談にも乗ってくれるぞ。
各病院の個別差があるため費用については言及しないが、かなり良心的なお値段なはずだ。
動物病院との付き合い方は非常に大切なため、また今度しっかりと教えてやる。
・適正給餌量を飼い主が調整する必要がある。
・触ると感じ取れる肋骨、くびれがあることが適正体重の指標。
・最初の内は、獣医師にチェックをして貰おう。
猫の1日の食事の回数
スペさん、僕ちょっと気になったんですけど、猫の食事って人間と同じように朝昼晩の3食でいいんですか?
うむ、いい質問だ。
だが、スペがなんて答えるかはお前ならもう分かるだろう?
・・・え、ひょっとしてこれも正解は無いんですか?
そうだ、もちろん無難はあるがな。
食事回数の決め方
一番よく聞く回数は、朝晩の2回だ。
だが、本当に色々な考え方がある。
猫の消化を良くするために1日4回以上に分ける、人間と同じタイミングに合わせるために3回、朝にまとめて1日分出しておく、など正解は無い。
だが、スペなりに思うことは、1日の食事はなるべく多い回数に分けてやった方が好ましい、と言うことだ。
・1歳未満の子猫なら1日4回。
・1歳以上の成猫なら1日3回。
何故複数回に分けて給餌する必要があるのかと言うと、消化に大きく関わってくるからだ。
先述したが、猫は基本的に食べ物を噛まずに飲み込む生き物だ。
よく噛んで食べると言う消化に良い行為を人間のように出来ないんだな。
消化不良を起こせば当然体調を崩すことになる、吐く回数も増えることだろう。
特に子猫は消化器官が発達していない為、特に注意を払う必要があるな。
あくまで目安だが、上記の回数で給餌を試してみてくれ。
1日のご飯の回数は多めの方が良いって言うことは分かりました。
でも、1日3回以上とか一人暮らしの僕にはムリですよ〜!
まあ、当然そうなるだろうな。
勿論お前のような日中家に居ることが出来ない人には難しいだろう。
なので朝晩の2回にするのが無難だろう、これでも問題はないぞ。
うーん、でもせっかくだから消化に良い回数でご飯をあげたいんですよね・・・。
うむ、お前のそう言うとこ嫌いじゃねーぞ。
おすすめの方法はある、それは「自動給餌器」だ。
自動給餌器(オートフィーダー)について
自動給餌器、オートフィーダーとも呼ばれる自動でフードを出してくれる機械のことだ。
多くの自動給餌器が巷では溢れている、スマホアプリで操作できるものやカメラ付きのものなどメーカーの企業努力で様々な機能を搭載している。
スペはこの自動給餌器を使うことを強く勧めているぞ。
・飼い主の在宅不在宅に関わらず、正確な分量回数で給餌が可能。
当たり前のことだが、飼い主が家に居ようが居まいが給餌が出来ると言うメリットはシンプルにして絶大だ。
しんたろのような一人暮らしで仕事や用事で遅くなっても、自動給餌器はしっかりと仕事をしてくれる。
早朝から朝食の催促で猫に叩き起こされる心配も減ると言うことだ。
・給餌時間や給餌予定のキャンセルが容易。
メーカーによって多少は異なるだろうが、簡単に設定を変えられることもメリットのひとつだ。
例えば給餌予定の時間より早く家に帰れた場合など、自分の手でご飯をあげたいと思う人間も多いだろう。
そんな時、アプリでさっとキャンセルし、猫とのスキンシップを図れるという訳だ。
・飼い主の負担が減る。
続けていれば分かることだが、餌を準備し提供するということは、思いの外手間がかかる。
餌の容器を準備し、餌のパッケージを開き、餌の分量を測り、容器に入れる。
たったそれだけのこと面倒くさがるなよ、と思うかもしれないが、毎日毎日ずっと続けていると負担に感じる時もあるものだ。
だが、自動給餌器を使うことで自分の負担が軽くなり、自分の時間が増える訳だ。
その浮いた時間で猫にブラッシングしてあげたり、遊んであげたりとスキンシップに時間を使ってあげる方が素敵だとスペは思うな。
・少なからず費用がかかる。
もちろんデメリットもある。
自動給餌器本体の購入費用、電気代などそれなりのお金がかかるという訳だ。
まあ、購入費用はともかくランニングコストはごくごく少額だがな。
・味気ない。
機械が給餌しているんだから当たり前だが、機械的で愛情に欠けるというデメリットがある。
時間来る→勝手に餌出る→勝手に餌食べるという無機質な作業感を感じる人も多いようだ。
だが先述した通り、設定は簡単に手軽に変えられるため、自分の手でご飯をあげたい時は上手く使い分けることが出来るぞ。
要は使い方次第ということだな。
へええ、自動給餌器いいですね!
僕一人暮らしだし、買ってみます。
何かおすすめはありますか?
様々なメーカーが試行錯誤して高品質の商品を販売している。
自分に合った製品を見つけて欲しいところだが、特にこだわりがなければこの商品がオススメだ。
PETKITの「MINI」を強くお勧めするぞ。
・スマホアプリとの連動で操作が簡単!
・餌の残量が少ないなどの重要なお知らせをしてくれる!
・停電時などの非常時でも電池駆動に切り替わるので安心!
・シンプルかつオシャレなデザインで、部屋に馴染みやすい!
・猫の1日の食事回数は子猫なら4回、成猫なら3回が好ましい。
・自動給餌器(オートフィーダー)は持っていて損はない。
まとめ
いや〜、なかなかの情報量でしたね。
頭パンクしそうです。
うむ、よくついてきた、偉いぞ。
一度に全てを理解する必要はない。
分からない、不安だと感じた時にこそ必要な情報はお前の地肉となる。
疑問に思うことこそ伸び代ってやつですね。
特に食事とは健康・命に直結する非常に大切なことだ。
食事の心配事は枚挙にいとまがない、常に猫の幸せのために試行錯誤して欲しい。
人間のご飯も一緒ですね、耳が痛いな・・・。
さて、今回は食事について詳しく話したが、次回は「飲み物」、猫の水分補給について話してやる。
はい、よろしくお願いします!
うむ、いい返事だ。
・猫に食べさせてはいけない食材は多岐に渡るため、知る必要がある。
・何故猫の身体に毒なのか理由を知ることが大切。
・猫のご飯は「総合栄養食」を軸に考える。
・色々なタイプのフードに慣れさせることが大切。
・適正給餌量を飼い主が調整する必要がある。
・触ると感じ取れる肋骨、くびれがあることが適正体重の指標。
・最初の内は、獣医師に体重をチェックをして貰おう。
・猫の1日の食事回数は子猫なら4回、成猫なら3回が好ましい。
・自動給餌器(オートフィーダー)は持っていて損はない。
・猫の食事に無難はあるが、正解はない。
最後までスペの話を聞いてくれてありがとう。
猫に対して何かしてあげられるお前の飼い猫は、きっと幸せだぞ。